このページでは、このたび施行された天川村山癒(やまゆ)の里寄附金条例の寄附金で行われる事業のうち、[自然]天川村こころ癒される豊かな森を守る事業についてご説明します。
私達が暮らす天川村は自然の豊かな場所で村内の3分の1が吉野熊野国立公園に指定されており、平成16年には、その一部の「大峯奥駈道」が世界文化遺産として認定されました。
大峯の山々より流れ出る美しい清流は国土交通省の「水の郷百選」、洞川湧水群は環境省の「名水百選」、双門の滝は「滝百選」に選ばれるなど、広く社会に認められる自然環境の宝庫となっています。
しかし、深刻な事態が大峯の山々で確実に進行しており、国立公園区域を中心に自然林の崩壊が始まっています。大峯を代表するトウヒ・シラビソの原生林がどんどん枯れています。また、森のダムとも言われるブナ林が段々と衰退しており、後継樹がまったく育たない状況になっています。一方、人工林に目を移すと戦後の拡大造林の時期を経て昭和40年代後半まで盛んに植林が行われました。天川村の人口が最大となった頃であります。しかし、生活様式の変化や住宅に対する考え方の違い、外国産材の輸入増加等のあおりを受け極端にスギやヒノキの需要が低迷し、木材価格が下落いたしました。
これに伴って、森林所有者の山林離れが加速して放置される森林が増加しており、森林が持っている公益的な機能(治山・治水・水源かん養)が減退しております。今後においては林地の崩壊や洪水時の冠水等の被害の発生が懸念されます。
[自然]天川村こころ癒される豊かな森を守る事業では、以下の事業を推進していきます。