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生きた化石のムカシトンボがすむ天川村
谷幸三
大阪産業大学人間環境学部講師
天川村は奈良県のほぼ中央に位置し、夏は涼しく、県の市街地に比べて夏は別天地であり、多くの人が訪れ自然に親しんでいます。
紀伊半島の中央を走っている大峯山脈には、多くの高峰が連なっていて、世界遺産にも指定されています、とりわけ山上ヶ岳は霊峰として、1300年前から修験道として開かれています。その根本道場の龍泉寺と自然観察をするエコミュージアムセンターが洞川にあります。
山上ヶ岳から流れている山上川にはきれいな水にすむ水生生物が多く生息していますが、特に注目されるのが、「生きた化石」のムカシトンボが生息していることです。
ムカシトンボは、今から2億4千年前の中生代のジュラ紀に広く分布していた一群の化石に似ていることから「生きた化石」と言われています。世界ではムカシトンボ亜目、ムカシトンボ科だけで、ヒマラヤの麓に生息するヒマラヤムカシトンボと、日本特産で北海道から九州にかけて分布しているムカシトンボの2種だけです。
そのムカシトンボが天川村の渓流に生息していて、幼虫は年間を通じて15℃以下の渓流にしか生息できなくて、幼虫期間は7年〜8年かかります。また、終齢幼虫は、成虫になる1ヶ月前になると、気管鰓呼吸(きかんさいこきゅう)から気管呼吸に変わるために渓流から陸に上がり、湿った落葉や石の下で生活をします。5月〜6月にかけて、スギ等の大木の幹や枝の高さ2mほどの高さまで登り羽化します。成虫は速く飛び5月〜6月にしか見られません。
ムカシトンボが生息していることは、少なくとも7〜8年間は河川が氾濫して砂に埋もれていなく川底が安定していて、また、有害物質や汚水が流されて水質が汚染されていないことの証明になるのです。
このようにある生物が生息していることを確認しただけで、その周辺の自然環境が判定できる種を「環境指標生物」と言います。ムカシトンボは環境省指定の「環境指標生物」になっています。
いつまでも天川村にムカシトンボが、生息するように渓流を汚染したりしないで環境を保全していきたいですね。
洞川のエコミュージアムセンターのキヤラクターは「修験道の衣装を着ているムカシトンボ」ですが、これは私が考案したものです。
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